顔認識などができるC++用ライブラリDlibをWindowsに導入する方法を書いています.
(2018/12/18追記)サンプル実行で必要なOpenCVのインストールについて追記しました.
Dlibを使う必要があったのですがWindowsだとコンパイルしないといけなかったため手順を残しておきます.
導入環境
- Windows10
- VisualStudio2015
- Dlib 19.8
- CMake 3.10.1(x64) (2018/12/18追記)
- OpenCV 3.4.4
あらかじめVisualStudio2015はインストールしておいてください.
Dlibのダウンロード
- 以下のサイトよりDlibをダウンロード
- http://dlib.net/
- Githubに過去のバージョンのデータもあるので最新以外を使う場合はそっちでhttps://github.com/davisking/dlib
- ダウンロードしたファイルは適当な場所に解凍しておきます.
CMakeの導入
- Dlibの導入の前にコンパイルに必要なCMakeを導入します.
- CMakeにはWindows用のインストーラーもあるので今後も使う場合はインストーラー形式を利用してもいいです.
- 以下のCMakeのサイトからコードをダウンロードします.
- https://cmake.org/
- 今回はWindows win64-x64 ZIPを利用してみます..
- zipファイルをダウンロード後適当な場所に解凍します.
(2018/12/18追記)OpenCVの導入
- Dlibの一部サンプルを利用するためにOpenCVが必要なのでDlibコンパイル前にOpenCVのインストールを行います.
以下をダウンロードし適当な場所に展開します.
- opencv-3.4.4-vc14_vc15 https://opencv.org/
展開後Dlibのコンパイルで利用できるようにWindowsの環境編に設定を行います.
- 設定 -> システム -> バージョン情報 -> システム情報 -> システム詳細設定 -> 環境変数 まで移動
- システム環境変数に新規で
OpenCV_DIR
を追加し,変数値にopencv/build
までのパスを設定します.
設定後にDlibのコンパイルを行うことでサンプルのwebカメラでdlibを利用するプログラムが利用できるようになります.
(2019/12/18追記終わり)
Dlibのコンパイル
- How to compileを参考にDlibをWindowsに導入します.
- 解凍したDlibのフォルダ内でShiftキー+右クリックでPowerShellを起動します.
- 起動したPowerShellに以下を入力します.
cd examples mkdir build cd build <CMakeの場所>/bin/cmake.exe -G "Visual Studio 14 2015 Win64" -T host=x64 .. <CMakeの場所>/bin/cmake.exe --build . --config Release
- しばらく待つ
- 問題なくコンパイル(0エラー)できれば
examples/build/Release
内にサンプルのexeファイルが出来上がります. - 自作のプロジェクトで利用する場合は
dlib
フォルダにパスを通して,フォルダ以下のファイルを参照します.