なんかいろいろしてみます

Aug 30, 2019 - 1 minute read - HoloLens

UE4.23のHolographicRemotingでHoloLens 1利用

UnrealEngineはHoloLens 2には対応しているのですが,今までのHoloLens 1にはパッケージを出力できません. しかしHolographicRemoting機能を利用することでHoloLens 1にUE4の映像を表示することができます.

Holographic Remotingとは

Holographic RemotingはHololens 1 or 2にリモートレンダリングを行うための機能になります.

HoloLensとWindowsPCをネットワーク経由で接続することで,WindowsPCでレンダリングした結果をHoloLensで見ることができます.

このときHoloLens側の位置,向き以外にもオーディオ,AirTap入力などもWindowsPC側で取得することができます.

これにより高性能なWindowsPCを利用することでHoloLens本体よりも高品質なレンダリング結果を表できるようになります.(ネットワーク経由のため遅延は発生しやすい)

Holographic RemotingはUnity,UnrealEngineのEditorでそれぞれ利用することができます.

頑張れば自前のソフトに組み込むこともできます.

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-reality/holographic-remoting-player

ただしHoloLens 1と2では利用できるHolographic Remotingのライブラリの種類が異なるため,それぞれ対応する必要があります.

UE4のプロジェクト作成,設定

今回はUnrealEngine4で利用できるHolographic Remotingを利用します.

  • Windows10 PC
  • UE4.23 preview 8
  • HoloLens 1

UE4のHolographic Remotingの解説は以下のページも参考になります.

今回はUE4.23で行うため上記とはUIと挙動が若干異なります.

UE4プロジェクトの作成

  1. UE4.23で空のプロジェクトを作成

  2. プラグインウィンドを表示して「Microsoft Windows Mixed Reality」を有効にします.(自動的に「HoloLens」プラグインも有効になります.)

  3. プロジェクト設定ウィンドウからWindows Mixed Realityを開き,「Enable Remoting For Editor」と「HoloLens 1 Remoting」を有効化します.

  4. 次のHoloLens設定で表示されているIPアドレスを「IP of HoloLens to remote to」に入力し,Connectボタンを押下します.

  5. HoloLensのIPアドレスの表示が消えれば接続成功です.

  6. Editor画面に戻り,VRプレビューを選択することでHoloLens上でUE4の表示を見ることができます.

  7. Holographic Remoting結果

    • 画像では一部分のみ表示されていますが,HoloLens越しだと表示範囲全体に表示されています.
    • HoloLensの位置,向きが反映されている+PC側のキーボード,マウスの操作も行えます.
    • PCからのオーディオもHoloLensから再生されます.

注意

UE4.23ではHoloLens 2の対応が入っているため以前のバージョンとは動作が若干異なります.

テンプレートのバーチャルリアリティのMotionControllerのマップは手の認識を行うとクラッシュします.(UE4.23 Preview 8)

HoloLens設定

  • HoloLensのMicrosoft StoreからHolographic Remotingをインストール

  • アプリ起動後に表示されるIPアドレスを覚えておく

HoloLensっぽい見た目にする

UE4の背景が空だとHoloLensだと現実世界が見えにくいです.

そのため背景に関する機能を削除することでHolographic Remoting時にHoloLensっぽい見た目にすることができます.

まとめ

  • UE4とHoloLens 1でもまだ使える
  • ネットワークさえ安定していればHoloLens以上のレンダリング表示ができる
  • AirTapなどの入力処理については調査中