dlibを用いて作成した学習済みモデルを利用して動画からキャラクターの表情を取得し,HoloLensで3Dモデルの表情を変化させる方法を紹介します.
概要
「Tokyo HoloLens ミートアップ vol.11 忘年会スペシャル!」で展示,LTしましたで展示した「隣にVTuber」システムの紹介をします.
今回VirtualYoutuberの因幡はねるさんをリアルタイムに表情認識し,その情報を使ってHoloLensで隣にいてもらうために作りました.
まずは表情認識を行うための環境を構築します.
表情認識学習済みモデル作成環境
表情認識にはdlb http://dlib.net/という機械学習が行えるライブラリを利用します.
ライブラリ自体には手を加えないため学習済みモデルの作成はpythonを利用しています. そのためpython環境の構築が簡単なbash on ubuntu on windowsを利用します.
しかし表情認識を行う時にはWindowsのデスクトップ上の動画を取得するため,dlibのC++ライブラリからWindows向けのプログラムを作成します.
Windows編
Xmingインストール
- bash on ubuntu on windowsでlandmarkを確認するために必要なのでインストールしておいてください.
- Xming-6-9-0-31-setup https://ja.osdn.net/projects/sfnet_xming/
Windows側でのdlibの環境構築手順はDlibをWindowsに導入するを参考にしてください.
bash on ubuntu on windows編
- bash on ubuntu on windowsのインストール方法は各自確認してください.
- 設定 -> アプリ -> プログラムと機能 -> Windowsの機能の有効化または無効化 -> 「Windows Subsystem for Linux」にチェックを入れる -> Microsoft Storeから「Ubuntu」をインストール
- インストールした「Ubuntu」アプリを起動してユーザー名とパスワードを設定
- Ubuntuの初期設定完了後以下のコマンドを順番に実行して アップデートの確認 -> GUI表示の有効化 -> python環境のインストール -> dlibのインストール -> opencvのインストール を行います.
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- 設定が完了すれば次回で利用するdlibを使ったpythonスクリプトが利用できるようになります.
まとめ
- dlibを利用するためのWindowsとbash on ubuntu on windowsの環境を設定をしました.
- 次回は表情認識学習済みモデルを作成します. 隣にVTuber(学習データ作成編)