なんかいろいろしてみます

Apr 10, 2022 - 1 minute read - HoloLens

HoloLens 2 の Insider PreviewでPowerThermalSDKを利用したデバイス制御を行う

HoloLens 2 Insider Preview で利用可能になった電力と温度の管理機能を利用したUnityサンプルプロジェクトを作成しました.

PowerThermal SDK概要

  • HoloLens 2 のInsider previewで電源と温度管理の制御を行えるようになりました.

  • HoloLens 2には本体温度によってバッテリー、カメラ、ディスプレイ、CPUなどは動作を停止、抑制して動作負荷を抑えるようになっています.

  • ただしアプリによっては特定のハードウェアの動作の抑制を行わせたくない場合があります.

    • ディスプレイのFPSは落としたくない
    • カメラが動作停止しないようにしたい
    • CPUのクロック数は落としたくない
  • Insider preview で利用可能になったPowerThermal SDKでは、Unityからハードウェアの動作抑制を制御することができるようになりました.

  • また温度による抑制動作を確認できるシミュレーターがHoloLens 2のデバイスポータルから確認、制御することができます.

PowerThermal SDKの導入

  • PowerThermal SDKはMixed Reality Toolkit (MRTK) のMicrosoft Mixed Reality Feature Tool から利用することができるようになっています.
  • Mixed Reality Power Thermal Notificationを選択することでUnityプロジェクトにインポートされます.

Unityサンプル

  • UnityからPowerThermalSDKの抑制動作を確認できるサンプルプロジェクトを作成しました.

  • PowerThermal SDKで温度によるハードウェア制御の抑制の有効、無効化を切り替えることが出来ることなっています.

  • 動作はデバイスポータルのシミュレーターから設定することで確認することができます.

  • 以下の動画ではディスプレイのFPSが温度によって低下する抑制制御を無効化し、温度が上昇してもFPSが低下しないようになっています.

まとめ

  • 温度によるハードウェア動作の抑制をUnityのSDKから有効化、無効化することができました.
  • PowerThermal SDKはHoloLens 2 Insider previewの機能のため、今後変更されたり正式版では利用できなくなる可能性もあります.