HoloLensの表示を第三者視点から見ることができるSpectatorViewを動作可能に修正しました.
SpectatorView
SpectatorViewの説明は過去の記事を参考にしてください
SpectatorView自体は以下のリポジトリにあります.
SpectatorViewは現在開発が止まっており,最新のMRTK2.7系やUnity 2020,Windows XRとOpenXRには対応していません.
SpectatorViewのUnity 2019,2020対応
Unity 2019のLegacy XRでのみ対応していたSpectatorViewをWindows XRとOpenXRを含むUnity 2020まで動作できるように修正しました.
SpectatorViewはUnityPackageManager(UPM)からインポートして利用することができます.
Unity 2019ではLegacy XRとWindows XR,Unity 2020ではWindows XRとOpen XRに対応しています.
MixedRealityToolkit(MRTK)の2.7まで動作するように修正を行っています.
- Unity 2019のLegacy XR設定
- Unity 2019,Unity 2020のWindows XR設定
- Unity 2020のOpenXR設定(MixedRealityFeatureToolから
MixedReality OpenXR Plugin
を追加)
iPhoneの第三者視点ではARKitのバージョンアップを行いオクルージョン機能が利用可能になっています.
SpectatorView制限事項
ただしUnity 2019のWindows XR ではパッケージのバージョンが2.9.2までしか利用できないため,共通のパッケージのバージョンをアップデートできません.
- 第三者視点のiPhoneで利用しているARKitのオクルージョン機能が利用できなくなっています.
Windows XR とOpen XR で利用するためにAzureSpatialAnchor (ASA)の位置合わせ機能とWorld Anchor機能は利用できなくなっています.
- Legacy XR利用時よりも位置合わせの安定性は低下しています.
Android は動作確認対象外にしています.
まとめ
- HoloLensの第三者視点表示システムのSpectatorViewを現在の開発環境でも動作できるようにしました.
- HoloLens 2とiPhoneがあればQR位置合わせを利用してオクルージョン付きの第三者視点表示が可能になります.
- 最新のMRTK環境とも組み合わせることができるようになってます.
- 誰かLegacy XRのWorldAnchor処理をOpenXRのAR Anchor Managerに切り替える処理に対応させてほしい.